IoTやAI、ビッグデータ等を活用したものづくり改革を推進していく上で必要となる最新技術を提供するセミナーで、今年度4回シリーズで開催予定です。
第1回目の今回は、驚異的に進化しているAI(人工知能)について、市場の動向や今後の展望についてお話しいただきました。
取締役COO 石山 洸 氏
演題:人工知能のビジネス利活用
~ 今すぐ何に取り組むべきか ~
静岡大学発のベンチャー企業であるデジタルセンセーション㈱では、介護に人工知能を活用する研究をされています。
他で兼務もされており、社会人向けの人工知能の講義をしたり、働き方改革においての人工知能の活用に取り組んでおられます。
講演内容の要旨は以下の通りです
パーソナルコンピュータの父「Alan Kay」主催の学会の中で、コンピューターの進化はスーパーコンピューターへのみの予定だったのが、パーソナルコンピューターとうい1人1台使える時代がやってきました。人工知能もパーソナルな人工知能を作ることがポイントとなっていますという話がありました。
人工知能も1部の人だけが使うのではなく、「人工知能の民主化」をキーワードに、スマホのように誰でも簡単に使える時代になってくると思っています。
第4次産業革命では、リアルな世界でいろんなデータを取得できるようになります。データを取得できるようになると、いろんなことが人工知能で自動化できるようになってきます。新しくとれるデータは、人間が管理していた部分を人工知能で運用できるようになるので、生産性が上がるなど今後のビジネスに活用できます。
実際にどのように人工知能を活用しようとしているかというと、超高齢化社会になってくる介護の世界に人工知能を取り入れることです。
介護士が足りないだけでなく在宅ケアができなければならなくなると、全ての人が介護のスキルを身につけなければなりません。
例えば、スキルを身につけたい人がケア動画を送ると、現在はケアの達人が赤ペン修正して返してくれているのですが、修正部分を人工知能が学習しており、赤ペン修正を人工知能がしてくれるようになります。または、達人のケア手法を人工知能で動画を解析することによって、介護される人は何が不快なのかがわかります。1軒ごとに訪問して教えることは不可能ですが、人工知能で整理で整理させることにより、全体のケアレベルを上げることができます。
人工知能が密閉だった部分をオープン化してくれることにより、介護される側とする側双方の負担が減ることになるでしょう。
ご参加いただきました皆様、ご多忙中ありがとうございました。
次回は10/3(火)を予定しております。テーマは「人と機械が協調する先端ものづくり時代」で、今後の製造業を取り巻く環境や展望についてお話しいただきます。 → 詳細はコチラ
ご参加いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。