第3回 ものづくりシンポジウム

第1部
「人が主役のスマートファクトリー」

株式会社ジェイテクト 
  工作機械・メカトロ事業本部
  ラインコントロール技術部部長 山口 泰一 氏

同社では労働人口の減少やコロナ禍の中、少人数でも生産性の高い工場の在り方を構築。作業を最大限デジタル化して人は付加価値の高い仕事に集中し、人と設備が共に成長できる工場「スマートファクトリー」の促進に力を入れています。


例えば、設備能力があっても生産性が低い現場では、問題点の゛見える化"が必要とのこと。設備の稼働データを無線機器で収集し、各作業時間は作業がスマートフォンアプリで測定。あらかじめ設定した基準値と比較して、製造工程の課題や作業員の得手不得手などを明らかにし、行程の改善や人員の教育を行うことで、生産性が上がります。


蓄積したデータを活用すれば、あと何分後にどこに人員が必要かを予測したり、設備に異常が出た際、過去のデータを即座に検索できるようにしたりすることも 可能に。「これによりマネジメントの効率アップも期待できます」。さらに現在は、AIに蓄積したデータを学ばせ、”自立型設備” の開発も進めているそうです。


また、コロナ禍で納品の立ち合いや顧客への作業支援などは遠隔コミュニケーションに切り替えました。現在、世界中最大50拠点とスマートフォンやパソコンでビデオ通話できる独自のシステムを使って対応しています。「技術はどんどん進化していますが、工場の受薬はあくまでも人です。今後も人が知恵を絞って設備と共に成長するもの作りを目指したいです。



第2部
「楽しくなければ、仕事じゃない! 常識を覆す高利益率のデジタルものづくりとは」

HILLTOP株式会社 
  代表取締役副社長 山本 昌作 氏

約40年前に家業の鉄工所に入社しましたが、自動車メーカーの孫請けとして大量生産するやり方に限界を感じて方針転換。職人の技術を数値でデータ化し、作業手順もマニュアル化。独自の生産管理システムを構築し、誰もが簡単に機械のプログラミングが出来るようにしました。工場では人が行う作業は最小限に抑え、機械が24時間無人稼働。大幅なスピードアップに成功し、成長を続けています。


現在では85%が少ロットの注文。初回の加工記録をデータ化しておくことで、後日再注文が来た際にはその手間の5~10倍の利益を得ることが出来るといいます。


「ルーティーンで人は成長しない」と、社員にはできるだけ新しい企画など知的労働に取り組ませています。「利益が出なくても、その経験が人を成長させますし、その時の技術も財産として残るので構いません」。


ジョブローテーションも積極的に行い、皆がどの仕事も出来るようにしてきたため、コロナ禍でイレギュラーな勤務体制になっても誰でも代役が務まります。また、自宅のパソコンでも会社と同じ環境で仕事が出来るよう「バーチャルデスクトップ」を導入しているので、テレワークもスムーズに進んでいます。


現在は、社員がよりクリエイティブな仕事に時間を費やすことが社の未来につながればと、AIを使ってさらなる省力化を図っています。



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